
シャドーイングとは、簡単にいうと「聞こえた英語を直後に真似して話す」という練習法です。
シャドーイングは、英語力を高めるために有効な勉強方法の一つで、リスニング力、スピーキング力、発音に効果を発揮します。特に、リスニング力が強化される勉強法です。
(※ここでのスピーキング力とは、「自分で考えて英作して話す」という構成力の意味ではなく、「英語を発声する」という意味合いが含まれていますので、後ほど解説します。)
今回は、次のシャドーイングについてそれぞれ紹介していきます。
- 効果
- 勉強方法
- 注意点
- おすすめのシャドーイング
このブログはこんなヤツが書いてます!

2010 渡米
サンフランシスコ・ハワイ
2011 ロサンゼルス
ハリウッド俳優・モデル活動
2022 アメリカ生活を終え、日本に帰国
2023 英語の講師として活動開始
ブログ発信を開始
英語ゼロの状態で留学
「できない」から「できる」のプロセスを発信中
自身の経験から、忖度なしぶっちゃけトーク満載
シャドーイングの効果
プロの通訳者も実践しているシャドーイング。
その勉強法は理にかなっていて、主にリスニング、スピーキング、発音に効果的です。
- 耳から英語を聞く
- 目で英文を見る
- 口で英語を話す
という五感を使い、繰り返して行うことにより効果を発揮します。
みなさんも子どもの頃、絵本を読んでもらったり教科書を音読をしたりして日本語を学んできましたよね?
耳・目から入った情報や知識は頭に入り(インプット)、そして口から出す(アウトプット)という繰り返しで日本語を話せるようになったと思います。英語も同じで、英語を聞き、英語を発声する。その繰り返しで英語でコミュニケーションが取れるようになります。
日本にいると英語環境を作るのが難しく、英語に関わるのが大変です。英会話やネイティヴの友達と話す機会があればいいのですが、毎日英語に触れるというのは結構難しいものです。しかし、シャドーイングは自分のペースで、しかもスキマ時間があれば簡単に行うことができます。
さっきも言いましたが、英語の勉強はインプットしてアウトプットをする。その繰り返しです。
しかし、日本人は特にアウトプットが圧倒的に少ないのです。
その分、シャドーイングはインプットもアウトプットもできるので一石二鳥の効率的な勉強方法です。
リスニング力の向上
「英語は何言っているかさっぱり分からない」って思われる方は多いですよね?
なぜ何言っているか分からないのか、原因は次のようなものがあります。
- 知らない単語やイディオム
- 英語のスピードが速い
- リンキング(単語同士がくっついて発音される)
- リダクション(音が抜け落ちる)
- アクセントの強弱に慣れていない
- 英語脳を作れていない
- 英語を聞き慣れていない
たとえ、いかに簡単な単語を使って話されていても、これらの原因で聞き取れないことがあります。
シャドーイングをしていると、スクリプト(台本や英語字幕)を目で追うこともできるので一語一句漏らさずに聞き取ることができます。英語では強弱をつけて話したり聞こえないほど小さく発音したりすることがあるので、シャドーイングをするとそんな英語に慣れてくるわけです。
スピーキング力の向上
冒頭で「自分で考えて英作して話す」という意味ではなく、「英語を発声する」ということを話しました。
シャドーイングでは、スクリプトを見ながら、あるいは聞いた英語を発声する練習ですので、自分で考えて英語を話すという文章の構成力を鍛えるエクササイズではありません。
シャドーイングでは、英語のイントネーションやリズムを学べることが多いです。もちろん、英語の表現を学ぶこともできますが、最初のうちはイントネーションやリズムを集中して練習してみてください。と言うのも、英語の会話でイントネーションやリズムも上手に使うことができれば、さらに伝わりやすい英語を話すことができます。それらは発声とともに練習しないと身に付けることはできません。イントネーションやリズムをしっかりと聞いて真似してみてください。
発音の改善
英語は日本語にない発音がたくさんあり、日本人にとっては大きな壁となります。文法を知っていても単語を知っていても発音が悪いと、いたって簡単な聞き取ってもらいないことも多々あります。
ある日、友達とコーヒーショップに行ったとき、チョコレートラテを注文しようとしたときのことです。
「Can I get a chocolate latte?」と伝えても、「Huh?」と聞き返されるばかりで注文が進みません。
発音が悪いと思って、英語っぽく「chocorate(チョコレイト)」と何度言っても聞き取ってくれませんでした。ここまできたら「もーなんでやねん!」ってマジでツッコミたくなりました。
友達が来てくれて「チョコレットゥ」と言うと、なんと!伝わるじゃないですか!
「ほぼ一緒でしょ!」と心の中でリフレインしながらコーヒーショップを後にしたのはいい思い出です。
ドライブスルーとかで食べたいものの発音が伝わらず、泣く泣く違うものを頼んだこともあります(笑)
このように、簡単な単語の発音でも聞き取ってくれない可能性もあるので、英語ではいかに発音も大切かわかってもらえたと思います。
その難しい発音も、シャドーイングを通して発音を知ったり改善したりすることができます。
英文を見ることができるので、スペルを確認しながらしっかりと聞いて、聞こえたまま発音することができるのでシャドーイングは発音にも効果を発揮します。
シャドーイングの勉強方法
「シャドーイングを初めてするよー」っていう初心者の方にシャドーイングのおすすめのやり方を紹介します。
必ず、最初のうちはスクリプトやサブタイトルのあるものを選ぶようにしてください。耳で聞いて目で追って発声するという感じです。また、スクリプトはあまり長過ぎず、難し過ぎないのを選んでください。
まずは発声する前に一連の英文を聞いてみてください。
できるだけ全体の話の把握してください。
意味も分からずシャドーイングするのはおすすめしません。
聞こえた英語の約0.5秒遅れで発声をします。
1回で満足するのではなく、できるだけたくさん練習してください。
そうすると速さにも慣れたり口の筋肉(口内筋肉)が鍛えられたりいいことだらけです。
完全に耳を頼りにしなければなりませんが、集中して聞くことにより、スクリプトありよりもリスニング力がアップします。
1日10分〜でしてみてください。
特に、リスニング力はかなり効果あると思います。
シャドーイングの注意点
リスニングやスピーキングに特化したシャドーイングにも注意点があります。
次の点を注意しないと効果が発揮されないので気をつけてください。特に初心者の場合は、全く効果がなくなってしまう可能性があります。
難しくてできなくて諦めてしまう
これが一番注意してほしいところです。これはテクニックというより、心構えですね。
やる気を削ぐつもりは全くありませんが、シャドーイングは慣れるまで相当難しいです!初めてシャドーイングをしてみると、どれだけ難しいか分かると思います。自分もしてみて、難しいと感じることがあります。
「耳から聞こえた英文を瞬時に脳内で感じ取り、直後に発音に気をつけながら発声する」
日本語でも結構難しいですよね。しかもそれを「英語でしてみて」って言われてもなかなかできるわけではありません。
さらに、英語の速いスピード、たくさんの意味の分からない単語、上達しているか分からない現状など、高い壁がみなさんの前に立ち塞がります。しかし、上達しないと自己判断してしまってすぐ辞めてしまうのはメッチャもったいないです!
克服法
継続がメッチャ大切です!!最初はうまくいかないものです。
みなさんはいきなり自転車に乗れましたか?何度も転けて怪我をして悔しい思いをして、誰かに後ろを支えてもらって何回も挑戦してようやく乗れるようになったと思います。英語も一緒で、間違えても挫けても毎日続けて諦めない人だけが英語を話せるようになります。
間違ってもいいんです。英語の速さについていけなくてもいいんです。誰にも迷惑かけているわけでもないし、間違えたからと言って上達していないわけでもありませんから。あなたのできる範囲、できるスピードでいいんです。
全部聞き取れなくてもいいですし、全部発音できなくてもいいです。イントネーションやリズムを意識して真似して見てください。
機械的に読んでしまう
機械的に英語を真似するだけでは、効果は半減します。
シャドーイングをただ闇雲にこなしているだけではリスニング力もスピーキング力も伸びません。ただ発声しているだけになってしまいます。
克服法
シャドーイング中は高い集中力が必要です。集中して英語を聞き取り、発音に意識しながら発声してみてください。
そして、目的が「シャドーイングをすること」にならないでくださいね。シャドーイングをするとどのような効果があって、なぜシャドーイングしているのかを忘れないようにしてください。
スクリプトの意味が分からずシャドーイング
スクリプトの意味が分からずに読んでいては「今、自分は何についてを話しているのか」「今どんなことを言っているのか」と、訳が分からない呪文を唱えているなんてことになってしまいます。
聞いている英語の内容や場面を頭の中でイメージしながら発声することをおすすめします。
克服法
できるならば事前にスクリプトの意味をしっかりと知っておきましょう。
あるいは、1回目2回目で止めながら意味を調べましょう。少し面倒な作業かも知れませんが、単語力を増やす絶好のチャンスです。
あるいは、日本語の意味が載っているスクリプトもあるのでそれを使ってみるのもいいですね。
発音が合っているか分からない
耳から入ってきた英語を完璧に真似をしているつもりでも、実際には自己流の発音になっていて真似をできていないことがあります。それだけ英語の発音は難しいのです。特に、英語が早いと口や舌の動きが間に合わないことがあり、英語の速さについていこうと、疎かになってしまいがちです。
克服法
まずはアルファベットの発音の練習をする、あるいは同時に行なってください。
「アルファベットから練習するの?」と思ってしまうかも知れませんが、アルファベットを発音できないと単語や文章で正しく発音できません。「L」のときは舌を歯の裏側に付ける、「V」は下唇を軽く噛むなど、発音は基礎がメッチャ大切です。
または、音声のスピードを変えられるのであれば、慣れるまでは遅くするのも効果的です。特に、YouTubeでは、ゆっくり話してくれるチャンネルもあるので初心者の方でも安心です。
あるいは、発音を添削してくれるアプリやサービスもあるので、利用すると正しい発音を身に付けることができます。本気でシャドーイングするにはアプリが最適です。なぜかというと、添削サービスやレベルに合った教材を提供してくれるので、お金はかかってしまいますが、確実に英語力は向上します。
話せている気になってしまう
手本の英語のすぐ後に話すので、普段よりもスラスラ話せている気になってしまいます。
これは聞いた英文を真似しているだけなので、普段考えながら話すとは別物です。
克服法
自分の英語を録音してみてください。
すると自分がどんな英語を話しているか、どのくらい話せているか、正しい発音で言えているか、リンキングやリダクションはきちんとできているかが一目瞭然です。
おすすめのシャドーイング
シャドーイングを勉強する方法はシャドーイングサービス、アプリ、YouTube、ドラマ・洋画などがあります。
シャドーイングアプリ
シャドテン
体験レッスン | 7日間無料体験レッスン |
キャンペーン | 6ヶ月毎月2,000円Off |
人数体制 | 添削(一人) |
1ヶ月の料金(目安) | 19,800円 |
レベル | 初心者〜上級者 |
利用可能時間 | 24時間 |
シャドテンでは、ただシャドーイングするだけではなく、プロの講師があなたの録音したシャドーイングを添削してくれます。添削では、良い点(good point)と改善すべき点(development point)も教えてくれるので、自分の良いスピーキングスキルも知れて嬉しくなります。
教材も自分のレベルや好きなテーマ(エンタメやニュースなど)を選ぶことができます。
しかも、自分のレベルを測るテストも事前にすることができるので、テーマさえ選べば自分のレベルで行うことができます。
一人でシャドーイングをしていると、自分の得意な発音・苦手な発音が分かりにくいです。しかし、シャドテンをしていると、添削してもらった結果から自分の得意な発音・苦手な発音を知ることができ、意識して改善させることで英語を正しく話せる近道にもなります。
シャドテンを実際に試してみたい方は下のサイトからチェックしてみてくだい。
今なら1週間無料体験がありますので、まず体験してみることをおすすめします。

毎日音声添削をもらえるサービス【シャドテン】

ランカル
体験レッスン | 7日間無料体験レッスン |
キャンペーン | 6ヶ月毎月2,000円Off |
人数体制 | 添削(一人) |
1ヶ月の料金(目安) | 3,300円(1ヶ月契約) 1,980円(3ヶ月契約) 1650円(12ヶ月契約) |
レベル | 初心者〜上級者 |
利用可能時間 | 24時間 |
シャドーイング英会話アプリ LanCul(ランカル)はオンライン英会話ですが、シャドーイングにも力を入れているアプリです。
教材としては、参考書のような形式ばった英語ではなく、映画・海外ドラマのシーンのスクリプトが用意されており、生きた英語が学ぶことができるので、特に映画・海外ドラマが好きな人にはおすすめです。
そして、上級者向けのネイティヴモードから初心者向けのゆっくりモードがあり、さまざまなレベルで取り組むことができるのが嬉しいシステムです。

無料体験実施中!話題の【シャドーイング英会話アプリ】

YouTube
YouTubeでは、シャドーイングのチャンネルがたくさんあります。
初心者の場合は「シャドーイング 初心者」と打ち込んでもらえば、初心者に優しいシャドーイングが練習できます。
大体のチャンネルでは、スクリプトを用意してくれていて、読まれた英語を影のように追いかけて英語を真似してみてください。
YouTubeでは、再生速度も変えられるので、見本の英語が速過ぎると感じたら再生速度を遅くしてみるのも1つの手段ですね。
ドラマ・洋画
好きなドラマや洋画でシャドーイングすることも可能です。
特に好きなドラマでシャドーイングすることがおすすめです。なぜなら、洋画だと長くても2時間で、終わってしまったら次の映画を探さなければなりません。しかし、ドラマだと、1シーズン12回ぐらいあるので、探す手間が省けます。
映画・ドラマの選び方として、アクションやSFのような非日常的な作品はシャドーイングしづらいし、日常生活で使いづらい英語表現も出てくるので、できるだけ日常的に起こるような映画・ドラマを選ぶようにしてみてください。
ちなみに、自分の大好きな海外ドラマは「フルハウス」です!!
まとめ
今回はシャドーイングの勉強方法について紹介しました。
シャドーイングはリスニング力、スピーキング力、発音の改善に役立つ勉強法です。
英語講師や英語について発信している方の中には「シャドーイングは効果がない」とか「スクリプトの意味は分からなくてもいい」など提唱している方もいます。しかし、自分はシャドーイングは正しい方法で行うと、効果的な勉強方法だと思いますし、他の英語講師の方々も英語が伸びたという成功体験を提唱しています。
英語の勉強方法はたくさんあり、シャドーイングもその1つです。好きな勉強方法や向いている勉強方法を探してみてください。シャドーイングも試してみて、「楽しいし、向いてるな」と思ったら是非続けてみてくださいね!